
こんにちは、三好です。
世の中にはたくさんのECのためのシステムがあります。 Magentoは世界でこそ有名ですが日本での知名度はまだまだです。
Magentoは日本語の資料がほとんどないため、Magentoがどういうものなのか「まず触ってみたい!」という声をよく頂きます。
そこで、今回はMagentoのインストール方法についてご紹介します。
ご自身の環境にMagentoをインストールしていただき、実際にどんなことが出来るのかを体験してみてください。
※今回のインストールガイドはあくまでもMagentoを動かすための最低限の方法です。
大まかな流れは
- Magento本体の取得
- Magentoサンプルデータの取得
- サーバ環境構築
- データベースの準備
- ファイルのアップロード
- Magentoのインストール
となります。
Magento本体の取得
Magentoを公式サイトからダウンロードしてきます。
ダウンロードすするにはMagentoサイトのアカウントが必要になりますので、まずはアカウントを作成します。
Magentoの登録画面にアクセスします。
https://www.magentocommerce.com/products/customer/account/create/
Personal Infomation
- First Name:名前の姓を入力します
- Last Name:名前の名を入力します
- Email Address:メールアドレスを入力します
- My Companu Primarity:職種を選択します
- My Role:役職を選択します
- User Name:ログインした際に表示される名前を入力します
- Password:パスワードを入力します
- Confirm Password:確認のために再度パスワードを入力します
ニュースレターとセキュリティーアップデートのお知らせを受け取る場合はチェックをいれます。
記入が終わったら「Submit」をクリックすると登録が完了します。
アカウントを作成したら、次はMagentoをダウンロードします。
http://www.magentocommerce.com/download
Magentoの本体は「Full Release」からダウンロードしてください。ファイルは[zip]・[tar.gz]・[tar.bz2]形式のものがでダウンロードすることができます。
過去のバージョンは「Release Archieve」タブ内に用意されていますので、過去のバージョンのMagentoをインストールしたい場合は、そちらからダウンロードして下さい。
サンプルデータの取得
次にサンプルデータを取得します。このステップはサンプルデータが不要な場合は省略することができます。
サンプルデータは先ほどのMagento公式ページからダウンロードします。
サンプルデータファイルは[zip]・[tar.gz]・[tar.bz2]形式のものがでダウンロードすることができます。
サンプルデータには、サンプルの商品画像とSQLファイルが入っています。
サーバ環境構築
では、次はMagentoを動かすためのサーバ環境を用意します。
MagentoはPHPとMySQLを利用して動作しますので、サーバにPHPとMySQLが利用できる環境が必要ですので、条件にあうサーバーを用意してください。
■サーバの構成:
・Apache:1.3.x,2.0,2.2.x
・PHP:5.2.13 - 5.3.15
・MySQL:4.1.20 〜
データベースの準備
次はMagentoで利用するデータベースの準備をします。
データベースの作成は
- コンソールから作成する方法
- phpMyadminから作成する方法
レンタルサーバーによっては、管理画面でデータベースが作成できたり、はじめから利用できるデータベースを用意してくれている場合もありますので、レンタルサーバーのサービスをご確認ください。
今回は「phpMyadmin」を利用してデータベースを作成していきます。
phpMyadminでのデータベース作成まず「phpMyadmin」の管理画面にアクセスし、ログインします。
データベース名を入力して「作成」ボタンを押すとデータベースが作成されます。
(※今回は「magento」という名前でデータベース名を作成しました。)
これでサーバ側の環境は準備出来ました。
ファイルをサーバーにアップロード
Magentoの公式サイトからダウンロードしてきたファイルを展開します。
サンプルデータをインポートする場合サンプルデータをインポートする場合は、Magentoのファイルをサーバーにアップロードするまえに、サンプルデータのインポートを行う必要があります。
ダウンロードしてきたファイルを展開します。
展開したファイルのmediaフォルダをFTP(※1)もしくはSSH(※2)のアプリケーションを利用してに用意したサーバーにアップロードします。
phpMyadminの管理画面にアクセスし、SQLファイルをインポートします
これでサンプルデータの登録が完了しました。
MagentoファイルのアップロードMagentoのファイルをFTP(※1)もしくはSSH(※2)のアプリケーションを利用してに用意したサーバーにアップロードします。
サンプルファイルをアップロードしている場合は、フォルダを上書きするかどうかの確認が出ますので、そのまま上書きしてください。
※1:FTPとは、ファイル転送プロトコルのことで、PCからサーバーにファイルを転送できる仕組みです。代表的なアプリケーションとして「FFFTP・Filezilla」などがあります。
※2:SSHとは、安全にリモートコンピュータと通信するためのプロトコルのことで、パスワードなどの認証部分を含むすべてのネットワーク上の通信が暗号化されることで、FTPよりも安全にファイルをサーバーに転送出来る仕組みです。代表的なアプリケーションとして「WinSCP・Filezilla」などがあります。
FTPを利用してファイルをアップロードした場合、権限の変更をおこなう必要があります。
Magentoを動かすために以下のファイルの権限を「777」に変更します。
- magento/var/.htaccess
- magento/var
- magento/app/etc
- magento/media 以下のすべてのフォルダ
Magentoのインストール
インストール Magentoを設置したページにアクセスするとインストール画面に遷移します。
インストールウィザードにしたがって設定を行うことでインストールすることができます。
Magentoインストールウィザード 1まずは利用規約に同意します。
「I agree to the above terms and conditions.」にチェックをいれれ「Continue」ボタンをクリックします。
インストールウィザード2「Localization」
言語・タイムゾーン・通貨を設定します。
今回は日本での店舗を想定した店舗設定を行います。
ここで設定した内容は後で管理画面から変更することも可能です。
- Locale:言語は「日本語(日本)/日本語(日本)」を選択します。
- Time Zone:タイムゾーンは「Tokyo Standard Time(Asia/Tokyo)」を選択します。
- Default Currency:通貨は「日本円」を設定します。
インストールウィザード3「Configuration」
セータベースとアクセスするページの設定を行います。
- Database Type:データベースは「MySQL」を選択します。
- Host:ご自身のサーバーの設定を確認して設定してください。
- Databse Name:「データベースの準備」で作成したデータベース名を入力してください。
URLに関する設定を行います
- Base URL:現在のURLを元に自動でセットされます。
- Admin Path:管理画面のパスを指定します。「admin」とすると「http://sample.com/admin」で管理画面にアクセスできるようになります。あとで管理画面から変更することも可能です。
- Enable Charts:チェックを入れるとダッシュボードでチャート表示ができるようになります。
- Skip Base URL Validation Before the Next Step:チェックを入れると次の設定に行く前にURLが正しいかを確認します。
- Use Web Server(Apatch)Rewrites:チェックを入れるとURLの書き換えにApatchを利用するようになります。
- Use Secure URLs(SSL):チェックを入れるとSSL通信でのみアクセスできるようになります。
- Save Session Data In:セッションの保存先を「File System」か「Database」から選択できます。
インストールウィザード4「Create Admin Account」
管理画面ユーザーを作成します。
ここで設定した内容は後で管理画面から変更することも可能です。
- First Name:管理ユーザーの姓を入力します
- Last Name:管理ユーザーの名を入力します
- Email:管理ユーザーのメールアドレスを入力します
- Username:管理画面上に表示する名前を入力します。
- Password:パスワードを入力します
- Confirm Password:確認用にもう一度パスワードを入力します。
暗号化の鍵を入力します。こちらは必須項目ではありませんが、保存したクレジットカードなどを利用する場合などは入力することが望ましいです。
入力する際は推測されにくい文字を入力してください。
インストールウィザード5
以上でインストールが完了しました。「Go to Frontend」をクリックすると店舗ページヘ「Go to Backend」をクリックすると管理画面に遷移します。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はMagentoのアカウント取得から記事にしているため、少々長くなってしまいました。
基本的な流れは上に書いた
- Magento本体の取得
- Magentoサンプルデータの取得
- サーバ環境構築
- データベースの準備
- ファイルのアップロード
- Magentoのインストール
という流れです。
出来る限り画面キャプチャを載せていますので、そちらを参考にして作業を行なっていただければMagentoのインストールは出来ると思います。
少し手間はかかりますが、自分用のサイトを作成しておくことでMagentoの機能を自由に触ることができるようになります。
基本機能の使いかたなどはこちらの記事で紹介しておりますので、あわせて見ていただくことで実際の店舗運営をMagentoを使ってどうやって行くかなどをより詳細にイメージできるようになると思います。