谷口です。
今回はアクセス解析やアンケートなどのマーケティングに使える機能の比較をします。
Magento
Google Analytics
管理画面の設定からアカウントIDを入力すると、各画面にトラッキングコードが出力され、標準でE-Commerce用のコンバージョンコードも出力してくれます。
外部アフィリエイトサービスとの連携時に必要な設定
ランディング用のスクリプトファイルをアップロードして、ランディングページのlayout.xmlで読み込むように設定します。コンバージョン用は、場合によってはプログラムの修正が必要となりますので、専門知識が必要になります。
アンケート
投票機能があり、選択式のアンケートフォームを作成することができます。標準テンプレートでは商品詳細ページなどの右カラムに表示されます。
商品情報通知
再入荷通知機能があります。在庫切れの状態から在庫が復活すると、再入荷通知を受け取る設定をしている顧客にメールが送信されます。
メルマガへの変数挿入
メルマガの本文に受信者の氏名などの変数や新着商品やカテゴリリンクなどのウィジェットが入れられます。変数はメルマガだけでなく自動返信メールのテンプレートでも入れられます。
EC-CUBE
Google Analytics
テンプレートやプログラムを直接編集して設置する必要があります。headタグ内に置くブロックを作れるので、トラッキングコードはその機能で設置できます。
外部アフィリエイトサービスとの連携時に必要な設定
Google Analyticsのトラッキングコードと同様、headタグ内に設置するブロックを作成して設定が可能です。ただし、コンバージョン用はMagento同様、場合によってはプログラムの修正が必要となります。
アンケート
できません。2.4以前ではアンケート画面を作成する機能がありましたが、2.11では削除された機能です。
商品情報通知
できません。
メルマガへの変数挿入
できません。
Zen Cart
※Zen Cartの画面ではありません。このテンプレートファイルでheadタグ内の編集をします。
Google Analytics
テンプレートやプログラムを直接編集して設置する必要があります。
外部アフィリエイトサービスとの連携時に必要な設定
テンプレートファイルおよびプログラムの修正が必要となります。
アンケート
できません。
商品情報通知
商品のお知らせ通知をする機能があります。商品のお知らせ通知を受け取る設定をしている人に、管理画面からメルマガと同じようにメールを送信する機能です。
メルマガへの変数挿入
できません。
まとめ
アクセス解析のサポート機能としては、Google Analyticsとの連携を標準でサポートしているMagentoが一歩リードしていると思います。コンバージョンを計測する必要がないトラッキングコードの挿入はEC-CUBEが設置しやすいですが、コンバージョンの計測は重要な要素なので、Magentoを推します。メルマガで変数やウィジェットが挿入できたり、再入荷通知機能があったりと、顧客とのコミュニケーションをサポートする機能が豊富です。また、アンケート機能はEC-CUBEにも以前はあったのですが、ECとして重要な機能でないとの観点から標準機能から外れましたが、気軽に意見が投稿できるアンケートフォームがあるのは顧客にとっては安心感ができるのではないでしょうか。