谷口です。
今回は商品追加で変わった点について、以前ご紹介した商品管理機能の比較から、商品追加を掘り下げて比較します。今回は基本となるシンプル商品の登録手順や変わった部分について紹介します。他の商品タイプでの変更点は別途記事にします。
Magento 1の商品追加手順
1.商品追加ボタンクリック
2.属性セット・商品タイプ選択
属性セットとは、例えば、「帽子」用の属性セットや「ブラウス」用の属性セットといった具合に商品の種類ごとに異なる属性を持つものを管理するための仕組みです。属性セットによって後続の入力フォームで表示する内容が変わるため、最初に入力が促されます。
商品タイプはシンプル商品、設定可能な商品、セット商品、グループ商品、ダウンロード商品、仮想商品から選択します。
3.各プロパティ入力
・必須項目は属性セットによって異なりますが、標準の属性セットでは以下の8つあります。
- 商品名
- 概要
- 短い概要
- SKU
- ステータス
- 表示対象
- 価格
- 税区分
・属性セットに存在していない属性を追加作成して商品登録できます。
4.保存
保存をすると入力チェックが実行され、入力値に問題があればエラーが表示されます。保存した後同じ商品を引き続き編集するための保存ボタンと、保存後編集を終了した一覧画面に戻る保存ボタンが用意されています。
Magento 2の商品追加手順
1.Add Productボタン横のプルダウンで商品タイプを選択する
プルダウンの商品タイプを選択すると商品登録画面に遷移します。
2.各プロパティ入力
Magento 1とは違い、属性セット選択(上部で属性セットを選択すると動的に項目が切り替わります)と各項目の入力が同一画面でできるようになりました。編集中に属性セットを変更することも可能です。
・必須項目は属性セットによって異なりますが、標準の属性セットでは以下の3つが必須項目です。
- 商品名
- SKU
- 価格
・Magento 1同様に属性セットに存在していない属性を追加作成できますが、さらに既に作成されている属性を選択して追加することも可能になりました。さらに、動画サイトにアップされている動画ファイルを登録して、フロントの商品ページで表示することもできるようになりました。
・商品名を入力するとSKU、Meta Title、Meta Keywords、Meta Descriptionに商品名が入力され、さらに商品説明を入力すると、Meta Descriptionに追記されるようになりました。(別の内容が入力されていれば変わりません)
3.保存
Magento 1と同様に入力チェックが実行されたのち保存されます。Saveボタンを押した場合は、保存後同商品の編集画面が表示されます。Saveボタン右側のプルダウンからは保存後の動作を以下の3つから選べます。
- 同じ属性セット、同じ商品タイプで新しい商品を登録する画面を表示する(Save & New)
- 商品情報を複製した新しい商品を作成し、複製した商品の画面を表示する(Save & Duplicate)
- 一覧画面に戻る(Save & Close)
まとめ
全体としては、最短の画面数や必須項目数が減ったのと、各プロパティのカテゴライズが見直されて登録がわかりやすくなりました。また、登録後も属性セットを切り替えられるようになったり、動画情報を設定できるようなったりと自由度や登録情報の幅が広がってるのが嬉しいですね。商品名の入力によるSKUなどへの自動入力は邪魔になることもありそうなので、人によっては改良と感じたり改悪と感じたりになると思います。