前回はMailChimpがどのようなサービスかご紹介しました。
今回はMagentoと連携した際にどのようなことができるかご紹介します。
Magentoと連携するためのエクステンション
下記リンク先にある通り、MailChimpが案内しているMagentoインテグレーションは3つ存在します。
MailChimp Integrations Directory
その中でもebizmartsのMageMonkeyが一番人気です。
このエクステンションを利用したMailChimpとの連携についてご紹介します。
Magentoと連携してできること
MailChimpを利用する場合、Magentoに備わっているメルマガ送信機能や購読者管理の機能は使わず、MailChimpで管理することになります。基本的な動作は次のようになります。
- キャンペーン(メルマガ)は全てMailChimpから送信する運用になる
- Magento側での購読申し込み/解除はMailChimpのリストに同期されるようになる
- Magento側で購読申し込み/解除をした際の通知メールはMailChimpから送られるようになる
続いて、詳細な連携機能をご説明します。
ECommerce360
ショップでの売上をトラッキングする機能です。キャンペーンごとに集計ができますので効果が一目瞭然です。

ECommerce360をオンにしてテストキャンペーンを送ってみました。デモショップで3名が合計325.2ドル購入してくれました。購入した商品もわかります。そして前回ご紹介したようにこの情報はキャンペーン送信の条件として使えます。
顧客情報をMailChimpに同期
Magento側の顧客情報をMailChimpに同期します。バッチ処理で定期的に更新することが可能です。標準の属性はもちろん、カスタマイズで追加した属性をMailChimp側で作成したカスタム属性に同期することができます。管理画面で対応付けができます。
購読申し込み/解除をMailChimpに同期
Magentoのマイページではメルマガ購読の申し込み/解除ができますが、これもMailChimpと同期されます。またアカウントを持っていないお客様もメルマガに申し込める機能があり専用のフォームが存在します。
ダブルオプトインをサポート
「ダブルオプトイン」とは購読申し込みがあったメールアドレスに確認用のURLを送付し、申込者がそのURLをクリックすることで正式登録が完了する方式のことです。
Magentoのサイトから購読申し込みをするとMailChimp側から確認メールと登録完了メールが送付されます。このときに自動で送られるメールのメールテンプレートも編集が可能です。
「グループ」をサポート
MailChimpで作成できる購読者の「グループ」をMagentoのマイページで選択可能になります。
Mandrillをサポート
「Mandrill」とはMailChimpと同じ会社が運営する別サービスで、メルマガではなくショップから自動送信されるメールのトラッキングに使います(会員登録完了メールや注文確認メールなど)。
MailChimpと同様にアドレス毎のメール開封や不達のトラッキングができるため、お客様が未確認のままでは問題が発生するメールをいち早く察知してフォローすることが可能になります。
Mandrillはカスタマーサビスの向上、クレームの未然防止に役立つ頼もしいツールです。どのような仕組みでこれを実現しているかについては別の機会にご紹介したいと思います。
以上が主な連携です。メルマガ機能をMailChimpに集約してしまうことで、メールマーケティング専用ツールの強味を活かした効率の良いマーケティングが可能になるのでは無いでしょうか。
これまでMailChimpの良さをお伝えしてきましたが、次回はMailChimpを使う際のデメリット、注意点についてご紹介しようと思います。