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Magento 2.0 公開によせて

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A New Era of Commerce Innovation

Magentoは2007年に最初のバージョンが発表されて以来、人気のオープンソースプロダクトになりました。2011年にはeBayに買収されましたが、今月Permira private equity fundによって再び独立した企業になりました。その発表と同じタイミングで公開されたMagento 2.0はMagentoの新たなスタートの象徴といって良いでしょう。

Magento 2.0ではいろいろな部分が改善されましたが、それは追々このサイトでご紹介するとして、個人的に一番印象的だと思ったのは管理画面がとても使いやすくなったことです。1系では、増え続けた機能をなんとか収めたという印象のとっつきにくさがありましたが、新しい管理画面は、全体の配置、各種パーツの大きさや色、必要な情報と不要な情報の出し分けなど、とてもフレンドリーな感じがします。(かなり主観的ですが…)これは(まだちゃんと検証はしていないのですが)、タブレットなどのタッチデバイスでの操作も想定されていることも関係しています。

実は、Magento 2.0の公開の少し前に新しいプロダクトとして Order Management System と Point of Salesの2つがアナウンスされました。これは、オムニチャネルを実現するためのプロダクトですが、当然、Magentoと繋がることで1つの大きなソリューションとなるわけです。そうなるとEC専門のチームだけでなく、リアルの店舗やイベントでの販売、物流、マーケティング・データ分析などに携わる人といったオムニチャネル化される中で増える関係者が利用することも想定されることから、Magentoプラットフォームで提供されるソフトウェアのフレンドリー化は必然だったと思われます。Magento 2.0はさすがに何年もの時間をかけてできただけのことはあるなという印象です。

さて、フラッツでは2人のエンジニアと1人のフロントエンジニアが、Magento 2.0の公開に合わせて提供されることになったMagento 2 Trained Program(有償)にエントリーしました。全て英語で提供される動画、リアルタイムのウェビナー、カスタマイズ課題とレビュー(と差し戻された課題の再提出)などを経てやっとこさ審査を通過し、なんとかMagento 2 Trained Solution Partnerとして認定されました。この手応えのあるトレーニングプログラムを通じてMagento2について深い理解を得たことは価値のある事でしたが、彼らのMagento2にかける意気込みを感じることができたこともまた価値のある事でした。そして、今週、Magento社(いまはMagento Commerce社)のOutiさんとArtさんが弊社に来たときにMagento 2.0や新しい2つのプロダクト、そしてMagento社の独立などについてお話ししたときの彼女たちの姿勢に、やはり同じような熱を感じました。実際、私自身、ひさびさにMagentoに対してワクワクする感覚を持っています。

それは、MagentoがECのソリューションというポジションから、コマースというものを、包括的にとらえたソリューションへ変化しようとする兆しが感じられるからなのかも知れません。とはいえ、Magento 2.0や、新しいプロダクトについては未知の部分も多く、Trained Partnerになったからといっても直ぐにサービスとして提供できるわけではありませんので、これまで通り、地道に調査・実践をしながら、実際の現場や経験から、Magento 2.0についてさらに深掘りした記事を書いていこうと思います。

最後に、Magento 2.0の公開によせて、その開発に携わった全ての開発者に祝福と感謝の意を表したいと思います。


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