谷口です。
顧客管理機能の続編です。前回の記事はEC-CUBE、Magento比較 顧客管理機能比較です。
Magento
顧客レポート
新規登録アカウント数、注文合計金額の上位、注文数の上位がそれぞれ日単位、月単位、年単位で集計した結果が見られます
レビューの一覧
顧客の詳細情報で対象の顧客のレビューの一覧を見ることができます。また、レビュー管理画面でもニックネームで絞り込むこともできますが、こちらの場合ですと同じニックネームの場合に区別がつきません。
タグの一覧
顧客の詳細情報で対象の顧客のタグの一覧を見ることができます。
受け取ったメールマガジン
過去に受け取ったメールマガジンが一覧で見られます。
入力項目の設定
名前やメールアドレスなどの必須項目の設定を変更することはできませんが、以下の入力項目を増やしたり、減らしたりすることが可能です。
- 詳細住所フォームの数
- 名前のプリフィックス(Mr. や Mrs など)
- 名前のサフィックス(Jr. や Sr. など)
- 誕生日
- VAT番号
- 性別
EC-CUBE
顧客レポート
顧客ごとの売上げランキングを見ることはできませんが、年代別・性別の集計は見られます。集計結果は日単位のみです。ただ、顧客検索で注文金額を条件にすることができますので、○○円以上買ったことのある顧客の一覧などが出せます。
レビューの一覧
特定の顧客のレビューを一覧する機能はありません。Magentoと同様にレビュー管理で投稿者名を条件に検索することはできます。
タグの一覧
タグ機能がありません。
受け取ったメールマガジン
顧客ごとにどのメルマガを受け取ったかは見られません。
入力項目の設定
必須項目の設定も入力項目の増減もできません。
まとめ
レポート機能ではMagentoは顧客別に集計結果が見られるのに対して、EC-CUBEは顧客別の集計結果が見られないので、Magentoの方が優良顧客を見つけやすいです。Magentoは顧客情報から顧客と紐付くレビューやタグなどの情報も参照できるのに対して、EC-CUBEは基本情報と注文くらいしか見られません。また、Magentoは会員登録時の入力項目の調整ができるので、海外展開の場合に、より現地の慣習に合わせた内容にできます。
なお、顧客と顧客のアクティビティの紐付く情報が多く確認できるほど運用の幅が広がると思いますので、それだけで優れていると言えます。例えば、「レビューを書いて○○円引き」のようなプロモーションを実施しようとした場合、EC-CUBEはレビューと顧客が紐付かないので運用が難しいんじゃないかと思います。