谷口です。今回は商品管理の比較をします。商品管理は機能が多いので、足りない部分やもっと細かく比較した方が良い項目は追々記事にします。なお、今後比較する予定の機能としましては、一覧から一括でできる操作、在庫による表示設定、商品ページのレイアウト設定、オプション設定、(オープンソースEC比較:インポート・エクスポートで簡単に紹介していますが)インポート・エクスポートなどがあります。
Magento
カテゴリと商品の紐付け
カテゴリ管理から商品を選択して紐付ける方法と個々の商品管理画面からカテゴリを選択して紐付ける方法があります。
価格の設定
標準売価、原価、特価(期間指定可)、メーカー希望小売価格、オプション別価格が設定できます。
購入数設定
商品毎に1回の注文での最大数、最小数、購入単位の設定ができます。購入単位は整数だけでなく小数を許可することも可能です。
商品の種類
商品の種類がいくつかある。シンプル商品、セット商品、グループ化商品、仮想商品、設定可能商品、ダウンロード商品があり、商品によって使い分けが可能です。
商品属性の追加・編集
マスタの追加や削除、また商品毎に属性(プロパティ)を追加することが可能で、属性の数には特に制限はありません。
商品ステータス
商品表示に関するステータスが2種類あります。1つは有効/無効の概念で、もう1つはどこで表示するか(一覧で出すかと検索結果に出すか)どうかという概念です。
商品検索(管理画面)
商品名、商品タイプ、価格、在庫数、表示設定、ステータス、有効になっているウェブサイトによる絞込みが可能です。
商品説明文
概要説明と詳細説明で文章を分けることができ、それぞれ商品詳細ページで表示することができます。テンプレートによっては概要説明は商品一覧のリスト表示でも表示されます。
EC-CUBE
カテゴリと商品の紐付け
個々の商品管理画面からカテゴリを選択して紐付ける方法のみ。
価格の設定
定価、売価、オプション別価格が設定できます。
購入数設定
1回の注文での最大数のみ設定ができます。
商品の種類
通常の商品とダウンロード商品があります。
商品属性の追加・編集
追加できません。
商品ステータス
有効/無効の概念以外に、限定品・おすすめなどのアイコン表示の状態を設定できる。ただし、ポイント2倍のチェックを入れてもポイント還元率を変えないと2倍にはならないので注意。
商品検索(管理画面)
商品ID、商品名、カテゴリ、ステータス、登録日時で絞込みが可能です。
商品説明文
一覧ページ用の説明文と詳細ページ用の説明文を分けて設定ができます。また、詳細ページ用の説明文は、5つの拡張フィールドがあり、それぞれ表示することが可能です。
Zen Cart
カテゴリと商品の紐付け
商品をリンクでコピーするという方法で、カテゴリを選択する方法とマスターカテゴリの設定で紐付けることが可能です。
価格の設定
標準売価、特価、オプション別価格が設定できます。
購入数設定
Magentoと同様に商品毎に1回の注文での最大数、最小数、購入単位の設定ができます。購入単位は整数だけでなく小数を許可することも可能です。
商品の種類
通常の商品、音楽商品、ドキュメント商品がある。(ダウンロード商品は通常商品に属性として持たせる形式で、どのタイプの商品でも設定が可能)
商品属性の追加・編集
追加できません。
商品ステータス
有効/無効の概念のみ
商品検索(管理画面)
商品名、商品型番、カテゴリで絞込みが可能です。
商品説明文
説明文は1種類のみで、一覧ページでは説明文の一部が表示されます。
まとめ
Magentoは商品タイプが豊富に用意されており、商品の提供形態に応じて様々な設定が可能です。EC-CUBEやZen Cartとは違い、標準の商品とは別に同じ商品をセット商品やグループ商品でも販売するといったことも可能なので、同じ商品でも売り方を色々用意できます。また、Magento・Zen Cartは価格の設定や購入時の数量単位が細かく設定できます。EC-CUBEは価格や数量が整数値のみで小数点以下の端数が想定されていないため、ドルなどの小数点以下が発生する通貨では使いにくいのではないかと思います。管理画面の検索機能に関しては、EC-CUBEが一歩リードしている感じです。Magentoはカテゴリで絞込みができないのがマイナスポイントです。