Quantcast
Channel: Magento[マジェント]情報サイト
Viewing all articles
Browse latest Browse all 265

Magentoメールマーケティング MailChimp Part1

$
0
0

こんにちは。木村です。

ECサイトの代表的なマーケティングツールとえいばメルマガです。
メルマガの送信はMagentoはもちろん、一般的なASPやモールなどにもある標準的な機能ですが、本格的にメルマガをマーケティングツールとして使うためのテクノロジーは日々進化して います。これから6回にわたる連載を通してメールマーケティングツールとしても非常に評価の高く、Magentoとしっかり連携が出来る MailChimp についてご紹介したいと思います。

ちなみに、Magentoには外部メール送信サービスと連携するエクステンションがいくつも存在しますがその中でもMailChimpエクステンションは一番人気です。
このエクステンションはMailChimpの公式なMagentoインテグレーションとして認定されています。

今回はMailChimpで何かできるか、ざっとご紹介していきます。

MailChimp Logo

MailChimpでできること

まずMailChimpで作成するメルマガはキャンペーンと呼ばれます。
(以下、キャンペーンに統一します。)

キャンペーンの種類

キャンペーンには以下の4種類があります。

通常のキャンペーン(HTML, プレーンテキスト両方) HTMLメールを作成して自動的に作成されたプレーンテキストメールと一緒に送信します。
プレーンテキストのみのキャンペーン プレーンテキストメールのみ送信します。
A/Bテストキャンペーン 2種類のキャンペーンを送信して反応を比較できます。件名、From名、送信日時、コンテンツを別にしてテストができます。メールコンテンツ作成時は専用のタグが用意されており、グループごとに出力される内容を設定できます。
RSS駆動キャンペーン お店のブログなどRSSフィードがあるコンテンツの更新に応じて自動でキャンペーンを送るという機能です。メールコンテンツはRSSフィードの内容を取得するタグを使って作成します。送信サイクル(週ごと、毎日など)、送らない曜日、送る時間などが設定できます。
キャンペーン作成

キャンペーン作成時に4種類から選択します。

レポート機能

主要なレポートをご紹介します。

購読者のアクティビティ
  • メール開封トラッキング(HTMLメールのみ)
    誰が開かなかったということまで分かります。
  • メール内リンクのクリックトラッキング
SNSレポート キャンペーンの内容を誰かリンクしたりツイートしたかわかります。またキャンペーンごとに影響力のあった方のTOP10を確認できます。事前にお店のTwitter, Facebookアカウントを設定しておく必要があります。
クリックパフォーマンス メール内のリンクのクリック数やクリックマップを確認できます。
未達レポート ドメイン不明による未達、メールサーバの問題による未達を確認できます。
キャンペーン拡散レポート メール、SNSでそれぞれ何人がキャンペーンを見たか確認できます。
ECommerce360 キャンペーンごとの売り上げ、各購読者の注文を見られます。メール内のどのリンクからの注文か確認できます。ECシステム側のインテグレーションが必須なため対応したECシステムでしか使えません。
Analytics360 Google Analyticsと連携したレポートを表示します。キャンペーンによる投資収益率、売り上げ、客単価、目標の達成数、コンバージョン率などが確認できます。
レポートOverview

レポートのOverviewページ。社内の8人に送ったら6人が開封してくれました。レポートを詳細に見ていくと開けてくれなかった2人が誰かも分かります。

リッチエディタ

テキスト、イメージ、ボタンなどをドラッグアンドドロップで配置できます。HTMLの詳しい知識がなくても作成可能です。全体、レイアウトパーツごと(ヘッダ、フッタ、ボディなど)、各パーツごとにスタイルを調整できます。色合いやバランスも直感的に編集できます。

レイアウト選択画面

予め用意されたテンプレートからレイアウトを選択します。自分のテンプレートを登録しておくこともできます。レイアウトは後で変更できます、ヘッダ・フッタ・ボディがレイアウトに適した位置に再配置されます。

 

ドラッグアンドドロップで各パーツを配置

ドラッグアンドドロップで自由に配置ができます。配置後の移動も可能です。

 

コンテンツ編集

各パーツのコンテンツの編集はWYSIWYGエディタで行います。

 

スタイルの編集

全体、パーツごとにスタイル編集ができます。編集できる値はパーツによって異なります。

リスト作成、管理

購読者リストの管理機能についてご紹介します。

複数のリストを管理できる 複数店舗を持っていたりグループ分けしたい場合に便利です。
リストに自由にカスタムフィールドを作成できる 数字、文字、ラジオボタン、ドロップダウン、日付、住所、電話番号などが作成できます。必須、非必須を選択可能です。キャンペーン作成時に情報を挿入する際のタグも個別に設定出来ます。
複数の「興味のある内容、グループ」をサポート 購読申し込みフォーム作成時にチェックボックス、ラジオボタン、ドロップダウンを指定して選択させることができます。カスタムフィールドとの違いは複数選択ができることです。より柔軟に購読者の分類が可能になります。
リストの各フィールド、グループを条件指定して送信先を選択できる 上で紹介したフィールド、グループを全て条件として使用出来ます。更に凄いのはECommerce360機能によって得られた購入商品、ショップのカテゴリ、これまでの購入金額、1回あたりの購入額なども条件に使用出来ます。特定のキャンペーンを開いた/開かなかった、クリックした/しなかったといった購読者のアクティビティも条件にできます。その他にもMailChimpのトラッキングや外部サイトとの連携によって得られた情報が指定できます。ターゲットを絞った効率のよいマーケティングを実現します。
フォーム、レスポンスメール作成機能 購読申し込み・解除、登録情報変更、登録完了時などのフォーム・ページ・レスポンスメールが作成できます。当然上記で紹介したフィールド、グループをコンテンツに使用できます。またキャンペーン程ではありませんがスタイルを修正可能です。多言語化が可能です。
リストの絞込み例

キャンペーンの送付先として昨年以前にデモショップで3ドル以上買い物した人を抽出。画像では8人中3人が該当しています。条件は複数設定可能です。

自動化

Autoresponders機能(有料プランのみ) 名前だけを見るとありがちな自動返信機能に見えますが実は高機能です。以下のイベント発生時/特定の日付から期間または日時を指定して送信できます。
  • 購読申し込み時
  • メール送信
  • メール開封
  • メール内クリック
  • メール内の特定のリンククリック
  • Ecommerce 360で取得した注文データをトリガーにする
    特定の商品を注文した方だけにフォローメールを送るといった使い方ができます。購読者の属性と併せて使用可能です。
  • 購読者の属性
    誕生日など購読者の属性に応じて自動送信可能です。また購読者の属性が更新された時もイベントが発生します。
  • 特定の日付
    未来の日付を指定できますので予定しているイベントの何日前にリマインドメールを送るといった使い方ができます。
Google Analyticsタグの自動付加 キャンペーン内の全てのリンクにGoogle Analyticsタグを自動付加できます。アカウント連携が必要です。
Twitter, Facebookに自動投稿 Twitter, Facebookアカウントを紐付けておくとキャンペーン送信時に自動で共有出来ます。自動的にメールコンテンツがHTMLページとして作成され、そのURLが共有されます。
ビデオ・音楽変換機能 キャンペーン内に埋め込みのビデオや音楽などがあればメールで見られるように自動的に変換してくれます。
各種トラッキング・連携の設定

キャンペーン送信時に上記画面が表示され各種トラッキング・連携の有効無効を設定できます。

その他

MailChimp API APIで購読者リスト管理、キャンペーン作成・送付キャンペーン統計情報の取得などが可能です。
WebHooks 購読申し込み、購読解除、プロフィール更新などのイベントが発生した際に指定のURLにその情報を送る機能です。ECシステムなどでMailChimpとデータを同期する場合に便利です。
ダブルオプトインをサポート キャンペーン購読申し込み後に確認用メールを送信してリンクを踏んで登録を完了させる方式です。
プレーンメールのクリックトラッキングの有効無効 トラッキングの有効無効を切り替えられます。
各種メール認証に対応 DKIM, Domain Keys, SenderID, SPFに対応しています。
API Documentation

API Documentのメソッドカテゴリとメソッドの一部です。各メソッドに記述例があり親切なドキュメントです。

以上が主な機能です。
他社との比較は掲載出来ませんが人気の理由の一端をご理解いただけたかと思います。
APIが充実しているため色々なシステムと連携でき柔軟に使える点も強みです。
次回以降はMagentoとの連携でできることなどをご紹介してく予定です。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 265

Trending Articles