Quantcast
Channel: Magento[マジェント]情報サイト
Viewing all 265 articles
Browse latest View live

Magento 2 テーマの設定方法

$
0
0

こんにちは、長友です。
今月からMagento2で変更になった項目について少しずつ解説していきたいと思います。
今回はテーマの作成方法についてです。

テーマのディレクトリを作成する

Magento2からappディレクトリとskinディレクトリがappディレクトリに統一されました。
テーマを作成するには、[app/design/frontend/]以下にベンダーディレクトリとテーマディレクトリを作成する必要があります。

app/design/frontend/<Vendor name>/<theme name>

<Vendor name>と<theme name>に任意の名前のディレクトリを作成します。

例:app/design/frontend/Flatz/kage2

theme.xmlを追加する

「テーマのディレクトリを作成する」で作成したテーマディレクトリに、テーマの情報を記述した[theme.xml]を追加します。

theme.xmlに記述する内容:

<theme xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xsi:noNamespaceSchemaLocation="urn:magento:framework:Config/etc/theme.xsd">
   <title>Flatz Kage2</title>
   <parent>Magento/luma</parent>
</theme>
theme.xmlの記述内容

theme.xmlの記述内容

titleにテーマ名を記述します。ここで記述した名前が管理画面に表示されます。
parentには継承元のテーマ名を記述します。
今回はMagento2で使用されている[テーマ:luma]を継承したtheme.xmlを作成しました。

registration.phpを追加する

テーマをMagentoに登録するために、テーマディレクトリに次の内容のregistration.phpファイルを追加します。

<?php
\Magento\Framework\Component\ComponentRegistrar::register(
\Magento\Framework\Component\ComponentRegistrar::THEME,
'frontend/<Vendor name>/<theme name>',
__DIR__
);
例)
<?php \Magento\Framework\Component\ComponentRegistrar::register(
\Magento\Framework\Component\ComponentRegistrar::THEME,
'frontend/Flatz/kage2',
__DIR__
);
registation.phpの記述内容

registation.phpの記述内容

イメージを構成する

製品画像サイズや店頭で使用される他のプロパティは、 view.xml設定ファイルで設定されています。
継承元のテーマ内の設定をそのまま使用する場合はview.xmlを追加する必要はありません。

view.xmlを追加する場合

app/design/frontend/<Vendor name>/<theme name> に、[etc]ディレクトリを作成し、その中にview.xmlを追加します。

例)app/design/frontend/Flatz/kage2/etc/view.xml

view.xmlは既存のテーマ(例えば[テーマ:luma])からコピーして画像サイズを変更します。継承元のテーマ内の設定をそのまま使用することとして詳細は省きます。

静的ファイル用のディレクトリを作成する

テーマディレクトリにスタイル、フォント、 JavaScriptと画像用のディレクトリを作成します。

静的ファイル用のディレクトリ構成

静的ファイル用のディレクトリ構成

テーマのロゴを設定する

Magento2では、ロゴ・イメージのデフォルト・フォーマットと名前は、logo.svgとなります。
<Vendor name>/<theme name>/web/images にlogo.svgを置いた場合はテーマ・ロゴと自動的に認識されます。
別の名前とフォーマットを使用する場合は、XMLで設定が必要になります。

テーマ・ロゴの設定

テーマのロゴを設定をするには、<Vendor name>/<theme name>/Magento_Theme/layout/default.xml を追加します。

例えば、ロゴ・ファイルが300x300pxのlogo.pngであるならば、それを以下のようにXMLに記述します。

<page xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xsi:noNamespaceSchemaLocation="
urn:magento:framework:View/Layout/etc/page_configuration.xsd">
  <body>
    <referenceBlock name="logo">
      <arguments>
        <argument name="logo_file" xsi:type="string">images/my_logo.png</argument>
        <argument name="logo_img_width" xsi:type="number">300</argument>
        <argument name="logo_img_height" xsi:type="number">300</argument>
      </arguments>
    </referenceBlock>
  </body>
</page>
default.xmlの記述内容

default.xmlの記述内容

ここまでがMagento2でテーマを作成する時の基本的な流れになります。
次回は作成したテーマをMagentoで使用するために必要な作業と、管理画面での設定方法について解説したいと思います。


Magento 2で使えるエクステンション aheadWorks編

$
0
0

こんにちは、木村です。
去る11月17日Magento2がリリースされました。有名なベンダではそれに合わせていち早くエクステンションをリリースしています。今回は当ブログでも再三紹介しているaheadWorks社からいくつかピックアップしてご紹介していきます。

aheadWorks

aheadWorks者は様々な高機能エクステンションをリリースしてるMagentoのシルバーテクノロジーパートナーです。品質の高いコードで弊社でもよく使用しています。

Follow Up Email for Magento 2

Follow Up Email

以前ご紹介したFollow Up EmailのMagento2バージョンです。お客様の情報、行動をきっかけにして時間を指定して自動でメール送信ができるエクステンションです。誕生日前にクーポンを送付したり注文後にフォローアップメールを送ったりできます。

Automatic Related Products for Magento 2

Automatic Related Productsロゴ

こちらも以前ご紹介したAutomatic Related ProductsのMagento2バージョンです。商品属性を使用して自動で関連商品を登録できるエクステンションです。例えば商品説明文に「カメラ」を含みかつ5,000円以上の商品といった指定ができます。関連商品を手動で登録する手間を省きつつ販促に繋げられます。

Product Questions for Magento 2

Prodcut Questionsロゴ

次も以前ご紹介したProduct QuestionsのMagento2バージョンです。商品ページに質問フォームが設置され、その質問と回答をよくある質問として商品ページに表示できるエクステンションです。お客様へのサービス品質を上げつつ、ページのコンテンツを増やし、同じ質問に答える手間を省くとてもお得なエクステンションです。

 

ご紹介は以上です。次回はAmasty社のエクステンションをご紹介します。

Magento 2で使えるエクステンション Amasty編

$
0
0

こんにちは、木村です。
今回は前回に引き続きMagento2で使えるエクステンションをご紹介します。今回はAmasty社です。

Amasty

Amasty社はMagentoのインダストリーブロンズパートナーです。こちらもaheadWorks社のように高機能なエクステンションをいくつもリリースしています。

Custom Stock Status

Custom Stock Status概要

商品の在庫表示をカスタマイズするエクステンションです。標準のMagentoでは在庫あり、なしの表示ですが、このエクステンションでは自由に文言を作成し商品に割り当てることができます。また在庫表示は在庫数により表示、非表示を切り替えられます。「残り5個お急ぎ下さい!」と言った表示が可能です。商品詳細だけでなく商品一覧、カートでも表示ができます。

Improved Sorting

Improved Sorting概要

商品一覧の並び替えを豊富にするエクステンションです。新着商品、ベストセラー、よく見られている商品、レビュー評価、レビュー個数、欲しいものリストに入っている個数、割引率の高いものが並び替えに追加されます。設定で在庫切れ、画像がない商品は後ろにすることが可能です。また任意の並び順に変更することもできます。

Free Gift Extension for Magento 2 – Amasty

Free Gift 概要

Magento標準のカート内割引を拡張するエクステンションです。Magento標準ではX個買うとY個を無料にするというルールが作成できます。これは同じ商品限定でカートにX個入れなければ割引が発生しないためお客様が気付かずに買い物を進めてしまう場合があります。このエクステンションでは以下の点が拡張されます。

  • 特定の個数をカートに入れると自動で無料分の商品を追加
  • 別の商品も追加可能。粗品、試供品のプレゼントなどに便利です。
  • 条件なしで全てのカートに無料商品を追加
  • 個数ではなくカートの合計金額で無料商品を追加
  • 無料で追加できる商品は複数登録可能。お客様はカート画面でその中から選択できます。

 

ご紹介は以上です。次回はXtento社のエクステンションをご紹介します。

Magento 2で使えるエクステンション Xtento編

$
0
0

こんにちは、木村です。
今回は前回に引き続きMagento2で使えるエクステンションをご紹介します。今回はXtento社です。

Xtento

XtentoはMagentoのテクノロジーシルバーパートナーです。リリースしているほとんどがバックエンド側のエクステンションで、運営者の助けになるものが多いです。

Order Number Customizer

Ourder Number Customizer

注文、領収書、配送の番号をカスタマイズするエクステンションです。Magento標準では番号が1から昇順でついていきますので、お店の注文数がわかってしまいます。それを避けたい場合に便利なエクステンションです。使えるのはカウンター(日、週、年でリセット可。加算値も任意に設定可能)、日時、ストアID、ランダムの数値(3〜9桁)が組み合わせ可能です。更に接頭辞、接尾辞として任意の文字列が設定できます。

Simplify Bulk Order Processing

Simplify Bulk Order Processing

注文管理画面でステータス変更や領収/配送処理、領収書/配送票のPDF出力が一括でできるエクステンションです。Magento標準では1つ1つ注文を開き処理をする必要があり注文が多くなれば非常に時間がかかります。このエクステンションならば注文一覧でチェックボックスにチェックをして一括でこれらの処理が可能になります。

Advanced Order Status

Advance Order Status概要

注文のステータスと通知を拡張するエクステンションです。Magento標準では注文時、領収時、配送時にお客様に通知メールが送られます(送らないことも可能です)。しかし、店舗によってはこれ以外のステータスが必要な場合があります。例えば予約商品で入荷待ちのものがある場合、入荷待ちステータスにしておき、入荷時にステータスを変更しお客様に通知できれば、運営側の対応漏れも無くなりますし、お客様も注文状況が良く分かります。このエクステンションではこのように自由にステータスを追加して更にそれぞれのステータスに別のメールテンプレートを割り当てることができます。

 

ご紹介は以上です。まだMagento2はリリースされたばかりですので、これから更に多くのエクステンションがリリースされることと思います。また面白そうな、便利そうなものがあればご紹介していきます。

Magento 2 テーマの設定方法2

$
0
0

こんにちは、長友です。
今回は前回に引き続きテーマの作成方法についてです。
前回テーマを作成するところまで解説しましたので、今回は作成したテーマをMagentoで使用するために必要な作業と、管理画面での設定方法について解説したいと思います。

テーマをMagentoに読み込む

作成したテーマをMagentoで使用するためには、Magentoのコマンドを使いファイルを展開する必要があります。

Developer Modeに変更する

テーマを展開するコマンドを使用するために、
.htaccessの[SetEnv MAGE_MODE developer]を有効にします。

テーマを展開する

コマンドを使用してテーマを展開します。
展開場所:./bin
コマンド:./magento setup:static-content:deploy

管理画面でテーマを設定する

作成したテーマが認識されていることを確認する

管理画面 > CONTENT > Themes の一覧に表示されているかを確認します。

テーマ一覧

テーマ一覧

テーマを設定する

管理画面 > STORES > Configuration > GENERAL > Design のリストに表示されているのを確認します。

design_theme

作成したテーマを選択して[Save Config]ボタンを押して保存します。

これでMagento2に新しいテーマを設定できました。
Magneto1では管理画面でテーマ名を登録するだけでデーマを設定できましたが、Magento2ではコマンドでテーマを展開するという一手間が加わりました。 少し難しく感じるかもしれませんが、作業の流れを把握できれば難しい作業ではありませんのでぜひトライしてみてください。

Magento2のフォルダ構造

$
0
0

はじめに

こんにちは、天方です。

前回、Magento2のインストールについて紹介しましたが、今度はインストールしたMagento2のフォルダ構造について解説してみようと思います。

フォルダの構造がわかると、運用する上でも開発をする上でもMagentoに対する理解が深まります。

Magento1を利用されていた方はフォルダ構造が変わって少し戸惑うかもしれません。今回はMagento1からの変更点にていても触れておきたいと思います。

フォルダの概要(第一階層)

まず、第一階層のフォルダについて説明します。

フォルダ名 説明
app モジュール、テーマ、言語パッケージ、設定ファイル等が配置される
bin magento CLIコマンドが配置される
dev テストコード、開発ツールが配置される
lib サードパーティー製のライブラリ、Magento2のライブラリが配置される
phpserver ビルトインのphpのサーバが配置される。このサーバはオプション
pub 公開フォルダ。画像、静的コンテンツ、エンドポイントのphpプログラム、エラー画面表示のプログラムなど静的ファイルが配置される
setup セットアップウィザードが配置される
var フルページキャッシュ、ページ以外のキャッシュ、セットアップウィザードの中間成果物、Magento2によって自動生成されたクラス、DI設定のコンパイル結果、圧縮されたテンプレートと、コンパイルされたless、テンポラリ、レポートファイル、ログファイルなどの動的に変更されるファイルが配置される
vendor composerでインストールされたモジュールファイルが配置される。composerでMagento2をインストールした場合、appディレクトリではなくこちらにmagento2のファイルも配置される

今回大きくかわったのは、pubフォルダではないかと思います。Magento1では、アプリケーションのルートフォルダを公開しなければなりませんでしたが、Magento2では、アプリケーションのルートフォルダを公開するか、pubフォルダ以下を公開するかのいずれでも大丈夫になっています。実際の運用をする際には、よりセキュアなpunフォルダ以下を公開するのがよいでしょう。

フォルダの概要(第二階層)

それでは、第一階層で紹介した各フォルダについて詳細に見て行きましょう。 bin、phpserver、vendorフォルダについては特に追加の説明がないので省略しています。

appフォルダ

フォルダ名 説明
app/code モジュールが配置される
app/design/frontend ストアフロントのテーマが配置される
app/design/adminhtml 管理画面のテーマが配置される
app/i18n 言語パッケージが配置される
app/etc 設定ファイルが配置される

appフォルダの中でmagento1から名前や内容が大きくかわったのはi18nフォルダでしょうかMagento1ではlocaleという名前でした。またモジュールなどの内部構造は大きく変わっています。こちらの内容についてはまた別の機会に説明したいと思います。

devフォルダ

フォルダ名 説明
dev/tests phpunitのテストコードが配置される
dev/tools 開発ツールが配置される。マイグレーションツールなどもここに配置される

libフォルダ

フォルダ名 説明
lib/internal サーバサイドのライブラリが配置される。Magentoのコアのライブラリやサードパーティのライブラリも含まれる
lib/web クライアントサイドのライブラリが配置される。

pubフォルダ

フォルダ名 説明
pub/errors エラー画面、メンテナンス画面等もこの処理が利用される
pub/media 商品画像、ダウンロードファイル、CMSのアップロード画像、テーマのカスタム画像などが配置される
pub/opt/magento/var pub/get.phpの設定が配置される
pub/static/frontend ストアフロントのスキンとjsが配置される
pub/static/adminhtml 管理画面のスキンとjsが配置される

pubフォルダはMagento2の変更の最も大きなポイントだと思います。 静的ファイルについてはすべてこのpubフォルダ配下にまとまるようになりました。 この変更のおかげでMagento2では比較的簡単にCDN(コンテンツ・デリバリ・ネットワーク)を使えるよになりました。

varフォルダ

フォルダ名 説明
page_cache フルページキャッシュが配置される
cache ページキャッシュを除くキャッシュ可能なオブジェクトのキャッシュが配置される(Redis等のキャッシュストレージを使う場合には空になる)
composer_home セットアップウィザードの中間生成物が配置される
generation Magento2によって自動生成されたクラスファイルが配置される
di すべてのモジュールのコンパイルされたDI設定が配置される
view_preprocessed 圧縮されたテンプレートと、コンパイルされたless(less,css,htmlの集合)が配置される
tmp テンポラリファイルが配置される
report レポートファイルが配置される
log ログファイルが配置される

varフォルダは基本的にはMagento1と同じですが、フルページキャッシュが標準で追加されたこと、自動生成されたクラスやdiの生成結果がキャッシュとは別に追加されるようになりました。

まとめ

早足で見てきましたが、いかがでしたでしょうか。 また機会があれば、モジュールやテーマ、言語パッケージなどのフォルダ構造についても解説してみたいと思います。

Magento2 新・標準デザインテーマの解説【ヘッダー編】

$
0
0

こんにちは、竹内です。
前回ご紹介した「Magento2 新・標準デザインテーマの解説」に引き続き、各ページ・要素のデザインや機能をもう少し詳しくご紹介していきます。
今回は「ヘッダー」についてです。

キャプション

Magento2標準デザインテーマのヘッダー

上の画像は左から順に、PC、タブレット、スマホそれぞれのヘッダー部分です。
PCとタブレットは同じレイアウトとなり、動作も同じです。スマホ幅のみレイアウト・動作が変わります。


PC幅、タブレット幅のヘッダー

キャプション

PC・タブレット幅:ヘッダー

ヘッダーは【最上位ヘッダー】【ロゴ・検索窓・カート】【カテゴリナビ】と、3つの段に分かれています。
【最上位ヘッダー】には「ウェルカムメッセージ」「ログイン・新規会員登録リンク(ログイン時はアカウントナビ)」「店舗・言語切り替えナビ」がコンパクトに収められています。


【ロゴ・検索窓・カート】部分にあるカートアイコンは、クリックすると現在カートに入っている商品が表示されます。
Magento1.9ではカート内商品一覧の下に合計金額が表示されていましたが、新デザインでは合計金額が先頭に表示されるようになり、カート内商品が多い場合でも合計金額が分かりやすくなりました。

キャプション

PC・タブレット幅:カートアイコンをクリックした状態


【カテゴリナビ】部分は、サブカテゴリの表示が少し変わりました。
Magento1.9では、サブカテゴリを展開していく時に重なって表示されていましたが、新デザインでは重ならずに表示されます。

キャプション

PC・タブレット幅:グローバルナビ


スマホ幅のヘッダー

キャプション

スマホ幅:ヘッダー

スマホではロゴの左側にハンバーガーナビが出現します。
最上位ヘッダー部分の要素も、このハンバーガーナビの中にまとめて格納されます。

アイコンをタップするとナビが左からスライドし、中には「カテゴリナビ」「ログイン / アカウントナビ」「店舗・言語切り替えナビ」が収められています。
このナビをさらにタップすることで、それぞれのナビを表示します。また、「ログイン / アカウントナビ」はログアウト / ログイン時でナビの内容が切り替わります。


ヘッダーの配置されている要素自体は旧デザインと大きく変わっていませんが、要素の優先度がより洗練されたレイアウトとなったように感じます。

特にスマホでのレイアウトは大幅に変わりました。Magento1.9では、グローバルナビゲーションは下に展開するスタイルでしたが、新デザインのように左からスライドするスタイルになったことで、表示領域が広くなりました。表示領域が狭いスマホにより適しているレイアウトだなと思います(*´∀`*)

Magento2 新・標準デザインテーマの解説【商品一覧編】

$
0
0

こんにちは、竹内です。
Magento2 新・標準デザインテーマの解説」、今回は「商品一覧ページ」についての紹介です。

キャプション

Magento2の商品一覧(グリッド表示)

上の画像は左から順に、Magento2標準デザインテーマのPC、タブレット、スマホの商品一覧ページ(グリッド表示)です。
PC幅では4列、タブレットでは3列、スマホでは2列ずつ商品が表示されています。


商品にロールオーバーでカートボタンを表示

キャプション

PC・タブレット幅:商品ロールオーバー時

PC、タブレットでは、商品一覧ページの各商品にマウスオーバーすると商品が枠で囲まれ、「カートボタン」「欲しいものリストに追加アイコン」「比較リストに追加アイコン」が表示されます。ここで「カートボタン」をクリックすると、商品詳細ページに遷移することなく直接カートに追加されます。

スマホ版では、マウスオーバーの挙動はなく、クリックすることで商品詳細ページに遷移します。


より整理されたツールバー

1)PC幅、タブレット幅

キャプション

PC・タブレット幅:ツールバー

商品一覧には【ツールバー】という要素が表示されます。
【ツールバー】には「表示切り替えナビ」「商品数」「ソート切り替えナビ」「ページングナビ」「表示数切り替えナビ」といった、商品一覧を閲覧するために利用する要素がまとめられています。

Magento1.9標準では、商品一覧の上下に同じものをそれぞれ配置していましたが、新デザインでは、上部に「表示切り替えナビ」「商品数」「ソート切り替えナビ」、下部に「ページングナビ」「表示数切り替えナビ」と、分割して配置しています。

2)スマホ幅

キャプション

スマホ幅:ツールバー

スマホでは、上部のツールバーのグリッド・リストの表示を切り替える「表示切り替えナビ」が非表示になっています(CSSで非表示にされているだけなので、必要であれば表示することができますし、切り替え機能自体も利用可能です)。

また、下部のツールバーでは、「表示数切り替えナビ」が非表示になっています。


スマホ幅のレイヤードナビ

キャプション

スマホ幅:絞込ナビ

PC幅、タブレット幅ではサイドカラムに配置されている「レイヤードナビ」は、スマホではツールバー内に配置されます。


リスト表示の場合の商品一覧

キャプション

Magento2 商品一覧(リスト表示)

リスト表示は、PC、タブレット、スマホ と大きくレイアウトは変わりません。


Magento2 エクステンション紹介 –オペレータの権限設定 – Advanced Permissions

$
0
0

こんにちは、木村です。
今回はオペレータのアクセス権限を管理するエクステンションをご紹介します。

ネットショップの規模によってはオペレータが複数になることがあります。簡易な作業であれば一部をアルバイトにお願いすることもあるかと思います。ただ、オペレータによっては管理画面で見せたくない情報があったり、特定の操作はさせたくないといった問題が発生します。今回はそういった問題に対処するエクステンションをご紹介します。

Advanced Permissions for Magento 2 by Amasty

Advanced Permissions概要

Advanced PermissionsはMagento1,2両方に対応しています。それではご紹介していきます。

Magento標準の権限管理

Magentoは標準で権限管理機能を持っています。管理アカウントの種類を作り各権限を割り当てることができます。図のようにカテゴリ管理を選択すればカテゴリの閲覧、追加、更新、削除が可能になります。閲覧のみ許可するといった細かい設定はできません。またMagentoではマルチストアを作成できますがストアごとの権限を設定することはできません。

Magento標準設定

Magento標準の権限選択画面

Advanced Permissionsで追加される機能

ウェブサイト・ストアごとの権限

管理アカウントに特定のウェブサイト/ストアだけを管理できる権限を付与可能です。

権限の細分化

Magento標準にはないカテゴリの作成・削除、顧客情報の変更・削除、商品の作成・変更・削除などの権限が追加されます。

エクステンションで追加される権限

エクステンションで追加される権限の選択肢

特定の商品、カテゴリのみアクセスを許可

商品、カテゴリに関しては更に細かい設定が可能です。特定のカテゴリ、商品のみにアクセス権限を与えることが可能です。そのアカウントで作成した商品のみ管理させることもできます。上位の管理者が商品ごとにオーナーを設定しそのアカウントのみに閲覧・編集を限定することもできます。

特定商品のアクセス制限

特定商品のアクセス制限画面。商品管理画面から管理者を指定することも可能です。

特定カテゴリのアクセス制限

特定カテゴリのアクセス制限画面

CMS管理権限の追加

MagentoのCMSにはページ、ブロック、ウィジェットといったコンテンツの種類があります。標準ではこれらをまとめて扱う権限しか設定できませんが、エクステンションでは各種類の管理権限を与えられます。ただし、作成・変更・削除といった細かい指定ができるのはページのみです。

ダッシュボード、レポートの表示制限

Magentoの管理画面のダッシュボードでは図のように店舗の売上げデータなどが見られます。またレポート機能で店舗の様々な統計情報が見られます。ウェブサイト・ストアの制限はここにも適用されます。

以上でご紹介は終わりです。権限に応じた情報だけ表示されるようになるため、情報漏洩やオペミスの防止といった様々なメリットがあります。オペレータが増えてそういった問題を抱えている店舗におすすめです。ご興味を持たれた方はaheadWorksのデモページでお試しください。
Advanced Permissions for Magento 2 by Amasty(ページ内の「Extension Demo」)

Magento 2 レイアウトファイルの修正方法

$
0
0

こんにちは、長友です。
今回はレイアウトファイルの修正方法について解説します。

Magento1との違い

Magento1から大きく変わった点は、local.xmlがなくなったことです。
Magento1では各種変更点をlocal.xmlにまとめて書くことができましたが、Magento2ではlocal.xmlがなくなったため、修正をするにはそれぞれのxmlファイルを作成したテーマ内にコピーしてきたファイルで上書きすることになります。

レイアウトファイルの修正方法

cssファイルとjsファイルの追加と削除を例に修正方法を以下にまとめます。


静的ファイルの追加(JavaScriptやCSS、フォント)

まず、「default_head_blocks.xml」を作成したテーマ内にコピーします。

対象ファイル:app/code/Magento/Theme/view/frontend/layout/default_head_blocks.xml
コピー先:app/design/srontend/ベンダー/テーマ/Magento_Theme/layout/default_head_blocks.xml

<page xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xsi:noNamespaceSchemaLocation="urn:magento:framework:View/Layout/etc/page_configuration.xsd">
<head>

<!--ローカルファイルの追加方法-->
<css src="css/my-styles.css"/>

<!--ローカルのJavaScriptファイルを追加するには、以下の2通りの方法があります-->
<script src="Magento_Catalog::js/sample1.js"/>
<link src="js/sample.js"/>

<!--外部ファイルの追加方法-->
<css src="https://maxcdn.bootstrapcdn.com/bootstrap/3.3.4/css/bootstrap-theme.min.css" src_type="url" />
<script src="https://maxcdn.bootstrapcdn.com/bootstrap/3.3.4/js/bootstrap.min.js" src_type="url" />
<link src="http://fonts.googleapis.com/css?family=Montserrat" src_type="url" />

</head>
</page>

外部のリソースを追加指定する場合、src_typeを src_type=”url” にする必要があります。
JavaScriptファイルを追加するには、<link src=”js/sample.js”/> または <script src=”js/sample.js”/> のどちらかを使用することができます。


静的ファイルの削除(JavaScriptやCSS、フォント)

静的ファイルを削除するには、次のような変更を行います。

<page xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xsi:noNamespaceSchemaLocation="urn:magento:framework:View/Layout/etc/page_configuration.xsd">
<head>

<!--ローカルファイルの削除-->
<remove src="css/styles-m.css" />
<remove src="my-js.js"/>
<remove src="Magento_Catalog::js/compare.js" />

<!--外部ファイルの削除-->
<remove src="https://maxcdn.bootstrapcdn.com/bootstrap/3.3.4/css/bootstrap-theme.min.css"/>
<remove src="https://maxcdn.bootstrapcdn.com/bootstrap/3.3.4/js/bootstrap.min.js"/>
<remove src="http://fonts.googleapis.com/css?family=Montserrat" />

</head>
</page>

変更点をひとつのファイルにまとめることができなくなったことは少し不便に感じますが、Magento2ではこのように必要なファイルを作成したテーマ内にコピーして上書きするという方法になりましたのでぜひ参考にしてみてください。

Magento 1と2の機能比較 –商品管理

$
0
0

谷口です。

Magento 2がリリースされて少しずつ触ってます。しばらくはMagento 1 と 2の比較をしていこうと思います。まずは商品管理から。

メニュー

Magento 2は管理画面のメニューが変わっており、大きな項目としては以下の10項目になっています。サブメニューの構成も変わっていますので、ここでは変わった点について述べます。

商品管理のメニューは、Magento 1では以下の8つのサブメニューがありました。

  1. 商品管理
  2. カテゴリ一覧
  3. 属性管理
  4. URLリライト一覧
  5. 検索ワード
  6. レビュー管理
  7. タグ管理
  8. Googleサイトマップ

Magento1商品管理メニュー

Magento 2では、「商品管理」と「カテゴリ管理」の2つのサブメニューになってスッキリしました。他の項目はそれぞれ以下のメニューの下に移動しています。タグ管理は機能がなくなりました。

  • 属性管理 → STORES
  • URLリライト一覧 → MARKETING
  • 検索ワード→ MARKETING
  • レビュー管理→ MARKETING
  • タグ管理→ 廃止
  • Googleサイトマップ→ MARKETING

Magento2商品管理

機能

Magento 1と比べると以下のことができるようになりました。

  • 一覧
    • 検索条件・ソート設定をViewとして保存でき、Viewの切り替えで同条件での一覧表示ができるようになりました。
    • 一覧表示する項目を選択できるようになりました。
  • 商品作成・詳細
    • 属性追加が商品作成時にもできるようになりました。
    • カテゴリ作成が商品作成時にもできるようになりました。
    • 商品ページに動画の埋め込みができるようになりました。

Magento2商品管理1商品管理フィルタ商品管理カラム変更商品管理追加

まとめ

一覧のビュー保存機能や商品作成時のカテゴリ作成や属性作成・追加ができるようになったのがすごく便利です。また、商品詳細設定の各設定項目が基本設定と拡張設定に大きく分かれて表示されるようになったため、必須項目や最低限の設定が分かりやすくなりました。

Magento2 エクステンション紹介 –最寄り店舗を検索 – Store Locator

$
0
0

こんにちは、木村です。
今回は最寄りの実店舗を検索できるようにするエクステンションをご紹介します。

直接商品を見たい、触りたいお客様のために、オンラインショップから実店舗への導線を作るケースは多いかと思います。店舗が少ない場合は店舗の紹介ページを作れば済みますが、店舗が多い場合は簡単に検索ができるとお客様は便利です。今回はそういった機能を提供するエクステンションをご紹介します。

Magento 2 Store Locator Extension | Google Map Store Location

Store Locator概要

Store LocatorはMagento1,2それぞれにリリースされています。それではご紹介していきます。

検索画面

Store Locatorフロント画面

Store Locatorフロント画面

実際の店舗検索画面です。住所の自動取得、フォームによる住所の入力の2つの方法で検索できます。住所の自動取得をする場合はブラウザがGeolocation APIに対応している必要があります。対応している場合は位置情報を求められ許可することで自動で位置が取得されフォームに入力されます。「Search by Address」タブに切り替えるとフォーム以下の図に切り替わります。こちらは手動で住所を入力して検索するタイプです。

手動住所入力フォーム

手動住所入力フォーム

検索結果

検索結果は検索フォームのすぐ下に図のように表示されます。候補となる店舗が複数あれば全て表示されます。地図はGoogleマップを使用しています。店舗を選択すると地図内を自動で移動します。

店舗検索結果

店舗検索結果

管理機能

検索結果に出てくる店舗の画像は任意に設定可能です。店舗の位置情報は緯度経度小数点4桁まで指定できます。標準の縮尺(図のZoom)も設定可能です。

管理画面 位置情報設定画面

緯度経度、縮尺を設定して実際の見た目を確認できます。



以上でご紹介は終わりです。ご興味を持たれた方はエクステンションページのデモ画面へのリンク(ページ内の「Frontend Demo」または「Backend Demo」)からご確認ください。

Magento 2 間違えやすいディレクトリの命名規則

$
0
0

こんにちは、長友です。
今回は私が実際に作業していて躓いたディレクトリ名についてお話したいと思います。

これまでの記事で修正が必要なファイルを、テーマ内のディレクトリにコピーして修正するということを書きましたが、モジュールのxmlを修正した時に、修正が反映されずに非常に困ったことがありました。
原因はディレクトリ名が間違っていたことだったのですが、これはわからないわ!と思いましたのでそれをまとめていきたいと思います。

テーマのレイアウトファイルを修正する場合

テーマのレイアウトファイルとは、例えば前回の記事で紹介した「default_head_blocks.xml」や、「default.xml」です。
これらのファイルを修正する場合には、このようなディレクトリ構造の中にファイルをコピーします。 theme_dir/Namespace_Module/layout 実際のディレクトリに当てはめると、 テーマ名/Magento_Theme/layout/default_head_blocks.xml
テーマ名/Magento_Theme/layout/default.xml
となります。

モジュールのレイアウトファイルを修正する場合

モジュールのレイアウトファイルとは、「module-customer」や「module-sales」、「module-review」などです。
私は、マイアカウントナビから項目を削除する時に躓きましたので、「module-review」を例に説明したいと思います。

テーマのレイアウトファイルを修正する

テーマのレイアウトファイルを修正する

画像の赤枠のMy Product Reviewsを削除します。
My Product Reviewsのモジュールは「module-review」ですので、以下のファイルをコピーして修正します。 vendor/magento/module-review/view/layout/customer_account.xml モジュールのレイアウトファイルを修正する場合には次のようなディレクトリ構造の中にファイルをコピーします。
theme_dir/module_dir/layout
私は「module_dir」で躓きました。「module-review」とそのままモジュールのディレクトリ名をコピーするのだと思っていたのですが、正しくは「Magento_Review」でした。
テーマ名/Magento_Review/layout/customer_account.xml よくよく考えてみると、テーマのレイアウトファイルも「Magento_Theme」となっているのですから命名規則がわかりそうなものなのですが、気がつくまでに時間がかかってしまいました。 My Product Reviewsの削除については、customer_account.xmlの中身をremoveするだけです。

モジュールのレイアウトファイルを修正する

モジュールのレイアウトファイルを修正する

今回は実際の作業で躓いてしまった点についてまとめてみました。今後同じように躓くことがあればまたその内容も紹介したいと思います。

Magento2 の管理画面で日付表示がおかしくなる問題を修正してみた

$
0
0

こんにちは、天方です。

今日はとても技術よりな話になります。エンジニアでない方がご覧になる場合には、エンジニアってこんなこと考えて仕事しているんだと思っていただければと思います。

さて、最近は、Magento2のソースコードをみることが多くなってきました。 そんななかでMagento2のトリッキーなバグ?を見つけました。

特定のOSで日本語ローケールを使うと日付がおかしくなる?

テストサーバのMagento2で管理画面のロケールを日本語にすると一覧などで「2016yyy/1/31 12:13:15」と表示されていました。 yyyが余計ですね。

yyy

ロケールを英語に戻すと処理は正常に動いていました。 他の人に相談すると、自分の環境ではそんなことにはらないとの回答。 あれ?確かにテストサーバだとなるけど、自分のマシンだとならない・・・。特定のOSだけ?なんでなんだ? ということで調べてみました。

さっそく原因調査

原因を探るには、この日付が表示されるまでの仕組みを理解する必要があります。 仕組みはざっくりいうと、

  1. サーバ側で一覧に表示する日付データをDBから取得する。
  2. サーバ側で一覧画面で表示するときに日付に使うロケールを元に、デフォルトの日付フォーマットを取ってくる。
  3. サーバ側でデフォルトの日付フォーマットの形式で、一覧で表示するデータとそのフォーマット形式をjson形式にする。
  4. クライアント側で、json形式の日付データと、日付フォーマットを解釈して、一覧に日付を表示する。

というような流れです。1~3はPHP、4はJavaScriptで処理されています。

まず注目したのが3番の処理です。 上手くうごいている環境では jsonの中のデータとフォーマットを見ると

日付データ:2016/01/31
日付フォーマット:y/MM/dd

でしたが、上手く動かない環境だと

日付データ:2016/01/31
日付フォーマット:yyyy/MM/dd

となっていました。 yの数が違いますね。

調べたところphp-intlライブラリのIntlDateFormatter関数がこの2つを日付フォーマットとして許容していることがわかりました。

さらに深く調べるとどうやら大本はicuという国際化ライブラリのようです この国際化ライブラリでは「y」も「yyyy」も日付フォーマットで4桁の西暦という意味で使えるそうです。つまり同じ意味で二種類の表現があるんですね。 これはシステム屋にとってはあまりうれしくない状況です。(できれば同じ意味で2種類の表現をつかわないでほしい・・・)

これで原因はわかりました。後者のyyyyだと、最初の一文字が西暦と認識されてあとの3文字のyはそのまま表示されてしまうので「2016yyy/1/31」になるということです。 日本語の、しかも特定のOS環境でだけ再現するバグという日本人以外にはあまり遭遇しないバグだったんですね。 (その特定のOS環境でも、英語だと「y」を使っていました。英語以外の言語だと「yyyy」の場合もあれば「y」もあるという状況でした。)

では、どうすれば、この問題を解決できるのだろうか?

今回の場合、どうやってこのバグに対応するか非常に悩みました。大きくわけて方法は二つあります。

  1. 日本語ロケールでのデフォルトの日付フォーマットを返すライブラリで「yyyy」を使わない設定をする。
  2. yyyyが来ても、適切に処理するようにクライアント側の処理を直す。

です。 aはMagentoには手をいれず環境側の設定でなんとかしようというものです。bはMagentoのソースコードを修正または拡張することになります。

結論として、今回はbで対応することにしました。 「yyyy」を返しているphp-intlは仕様として正しいしそういう環境もあるようですから、Magento側で対応するのがよいと考えました。 (それに、もしaをするとなると、OSでメンテされているライブラリを自分で作り直す必要がありそうでした。とてもそこまでは手が回らなそうです。)

今後のこの不具合はどうなるのか?

対応方法はとりあえず弊社で開発しているモジュールで暫定対応しMagentoの本家にも修正パッチを送りました。 修正パッチはこちら

今後、Magento2本体に取り込まれることになると思います。 パッチを見ていただくとわかりますが、この修正、たった一行を追加しているだけです。 ただ、その一行を追加するまでの調査や思考には非常に長い時間がかかることが おわかりいただけたと思います。

これはほんの一部ですが、フラッツではこういった形で日々Magento2が日本でも使えるようにする活動をしています。

またなにかありましたら、こちらで紹介したいと思います。

Magento2 新・標準デザインテーマの解説【商品詳細編】

$
0
0

こんにちは、竹内です。
引き続き「Magento2 新・標準デザインテーマの解説」、各ページ・要素のデザインや機能についてもう少し詳しくご紹介していきます。
今回は「商品詳細」ページのデザインについてです。

Magento2 商品詳細画面

Magento2 商品詳細画面

上の画像は左から順に、PC、タブレット、スマホサイズの商品詳細ページです。

オプションリスト

色やサイズといった複数のバリエーションを持つ商品は、オプションリストから購入したいものを選択することができます。

オプションリスト

オプションリスト

Magento1.9では、このオプションリストはプルダウンやラジオボタンといったフォーム要素で選択肢が表示されていましたが、Magento2では、オプションリストはCSSで装飾されたボタンのようなデザインになりました。
色の選択は実際の色を表示することでイメージしやすくなり、より選択しやすくなりました。
また、選択した色が、メイン商品画像もそれに応じたものに変更されるため、検討が容易になりました。

「カートに入れる」ボタン

カートに商品を入れた場合の挙動

カートに商品を入れた場合の挙動

カートボタンをクリックしたとき、Magento1.9では毎回ショッピングカートページに遷移しましたが、Magento2ではページ遷移せず、そのままショッピングを継続できるようになっています。
商品をカートにいれると、ヘッダーのミニカートの数量表示が変化します。

商品情報タブ

商品情報タブ:(上)PC、タブレット幅(下)スマホ幅

商品情報タブ:(上)PC、タブレット幅(下)スマホ幅

商品詳細、追加情報のタブ表示はMagento1.9から変わっていません。
PCではタブ表示、タブレット・スマホではアコーディオンナビになっているため、コンパクトなページレイアウトになっています。

レビュー

レビュー一覧とレビュー投稿

レビュー一覧とレビュー投稿

Magento1.9では、投稿された商品のレビューは商品詳細ページで閲覧できましたが、レビュー投稿は別ページに遷移する必要がありました。
Magento2ではレビュー投稿フォームもページ内のタブに格納され、ページ遷移することなくレビューを投稿できるようになりました。

関連商品

関連商品

関連商品

関連商品はMagento1.9ではカートボタンの下に表示されていましたが、Magento2では商品情報タブの下に移動しています。


Magento2 新・標準デザインテーマの解説【ショッピングカート編】

$
0
0

こんにちは、竹内です。
Magento2 新・標準デザインテーマの解説」の各ページ・要素のデザインや機能の詳しいご紹介、今回は「ショッピングカート」ページのデザインについてです。

ショッピングカート画面

ショッピングカート画面

上の画像は左から順に、PC、タブレット、スマホサイズのショッピングカートページです。

カート内商品一覧

カート内商品一覧:(左)PC幅(右)スマホ幅

カート内商品一覧:(左)PC幅(右)スマホ幅

カート内商品一覧のレイアウトが大きく変わりました。
Magento1.9では単純なtableレイアウトでしたが、Magento2ではレスポンシブ・ウェブデザインに最適化されたものとなり、タブレット・スマホサイズでの表示にも無理なく対応しています。
商品のサムネイル画像は、Magento1.9より大きく表示され、画像が見やすくなりました。また、「編集」「削除」はシンプルなアイコン表示になりました。

「欲しいものリストに移動」する機能と「カートを空にする」機能は、Magento2のデフォルトテーマにはありません。
これは、カートページでユーザーに「購入するかしないか」悩ませず、スムーズに注文画面に進めさせるためではないかと感じました。
また自動でカートページに遷移しなくなったためか、「ショッピングを続ける」リンクもなくなっています。

ギフトオプション

アコーディオンナビで開閉するギフトオプション

アコーディオンナビで開閉するギフトオプション

ギフトオプションはカート画面で設定することができます。アコーディオンナビになっているため余計なスペースをとりません。

ギフトオプション:個別設定と全体設定

ギフトオプション:個別設定と全体設定

個別の商品にのみギフトオプションを適用する場合はセル内のリンクを、全ての商品に適用する場合はページ下部のリンクをクリックすることでそれぞれ設定することができます。

カートサマリーの表示位置

スマホ版のカートサマリー表示位置

スマホ版のカートサマリー表示位置

スマホでは、カートサマリーと「注文画面に進む」ボタンが、ページの上部に表示されるようになりました。これによりスクロールせずに確認・ページ遷移ができるようになりました。
配送料金の見積フォームはPC、タブレット・SPともにアコーディオン開閉で表示/非表示が切り替わります。

Magento2 ロゴの設定方法

$
0
0

こんにちは、長友です。
今回はロゴの設定方法についてお話ししたいと思います。

ロゴの設定方法は2種類あります。

管理画面から設定する場合

この方法が最も簡単で一般的な方法だと思います。
店舗>設定>デザインのヘッダの中にロゴを設定する場所があります。
ファイル選択ボタンからロゴをアップロードし、ロゴの幅、高さなどを設定するだけです。

画像2

画像2

サーバにロゴファイルをアップロードする方法

Magento2では、ロゴ・イメージのデフォルト・フォーマットと名前は、logo.svgです。
<Vendor>/<theme>/web/images にlogo.svgを置いた場合はテーマ・ロゴと自動的に認識されます。

別の名前とフォーマットを使用する場合は、下記のような宣言が必要になります。
テーマのロゴを宣言するには、<Vendor>/<theme>/Magento_Theme/layout/default.xml を追加します。
例えば、ロゴ・ファイルが300x300pxのlogo.pngであるならば、それを以下のように宣言する必要があります。

画像1

画像1

こちらの方法は、画像のファイル名や拡張子を変更する場合には若干手間がかかりますが、こちらの方法を使うメリットとしては、開発環境・本番環境など複数の環境がある場合が挙げられると思います。
管理画面から画像をアップロードする場合は、それぞれの環境の管理画面からアップロードする必要がありますが、ソースコードをgithubで管理している場合などこちらの方法を使用すればデプロイすれば各環境に反映することができるため、制作途中で画像が差し替えになった!という場合などに都度管理画面から設定し直す手間が省けるのではないでしょうか。

2種類のロゴの設定方法について説明しました。管理画面から設定する方法が一般的だと思いますが、サーバに直接ロゴをアップロードする方法も試してみてはどうでしょうか。

Magento2 フッターの修正方法

$
0
0

こんにちは、長友です。
今回はフッターの修正方法についてお話ししたいと思います。

Magento2ではfooter.phtmlというテンプレートを使用していません。
すべてxml上の記述で表示を行っています。
でも、テンプレートの中で自由にhtmlの構造を変更したい!ということもあると思いますので、今日はその方法をご紹介したいと思います。

修正内容

・footer.phtmlを使用してhtmlの変更を手軽にできるようにする
・フッター内のコンテンツを管理画面のCMSブロックで修正できるようにする

デフォルトテーマのフッター

まずはデフォルトテーマのフッターから見ていきたいと思います。

デフォルトテーマのフッター

デフォルトテーマのフッター

デフォルトテーマのdefault.xml

デフォルトテーマのdefault.xmlでは赤枠のようにxml上でhtmlのclass=”footer”にリンク、コピーライトなどを表示するように記述しており、footer.phtmlは使用していません。
htmlのレイアウトを変更しない場合にはこのままでもいいと思いますが、デザインによってはフッターの構造を変更したいこともあると思います。 そういう場合に次に紹介する方法をおすすめしたいと思います。

default.xml

default.xml

修正後のフッター

修正後のフッターを見ていきたいと思います。

修正後のフッター

修正後のフッター

見た目はほとんど変わっていません(笑)が、修正後はフッター内の会社概要などのリンクは管理画面のCMSブロックで設定しています。

cmsブロック

cmsブロック

それではfooter.phtmlを使用するためのxmlの記述を見ていきます。

default.xmlの修正

まず、xmlで設定しているフッターのリンクであるfooter_linksやコピーライト、ニュースレターを一度削除します(黄枠)。
次に、フッターのコンテナである<referenceContainer name=”footer”>の中にfooter.phtmlを読み込むための記述をします(赤枠)。
<block class="Magento\Theme\Block\Html\Footer" name="footer_content" template="html/footer.phtml"> この部分です。その中でニュースレター、管理画面のCMSブロック、コピーライトを表示するための記述をします(青枠)。
これでfooter.phtmlを使用し、その中でニュースレターやCMSブロック、コピーライトを表示できるようになりました。

default.xml

default.xml

footer.phtmlの修正

まず、footer.phtmlを下記の場所に設置します。 app/design/frontend/ベンダー名/テーマ名/Magento_Theme/templates/html/footer.phtml 次に、footer.phtmlの中でニュースレター、管理画面のCMSブロック、コピーライトを表示する記述をします。
これで手軽にhtmlの変更、ブロック追加などができるようになりました。

footer.phtml

footer.phtml

xmlの記述だけだと自由にレイアウトの変更をするのはなかなか難しいと思います。Magento1の時のようにfooter.phtmlを使用したいと思われたら是非参考にしてみてください。

Magento2 エクステンション紹介 –国・地域に合った店舗への誘導 – GeoIP Redirect

$
0
0

こんにちは、木村です。
今回はお客様の国・地域により適切な店舗に誘導するエクステンションをご紹介します。

Magentoの一番の特長はやはり多言語店舗が構築できることです。Magentoは言語(店舗)切り替え、通貨切り替え機能を備えていますが、最初から馴染みのある言語・通貨で表示できればお客様はスムーズに買い物を始められます。また、通貨によっては価格設定が微妙に他言語と異なり、地域によって表示できる店舗を制限したい場合もあります。今回はそういった機能を提供するエクステンションをご紹介します。

GeoIP Redirect for Magento 2 – Amasty

GeoIP Redirect概要

GeoIP RedirectはMagento1,2それぞれにリリースされています。それではご紹介していきます。

GeoIPとは?

まずこのエクステンションで使わているGeoIPについてご説明します。インターネットにつながるPCその他のデバイスはIPアドレスというインターネット上の住所を持っています。GeoIPとはIPアドレスと位置情報をマッピングしたデータベースのことです。注意が必要なのは100%正確に地域を判別することはできない点です。データベースを提供しているMaxMind社は有料版のGeoIP2では国レベルで99.8%の精度があるとアナウンスしています。

機能紹介

国と店舗・通貨の紐付け

Magentoでは各言語ごとに店舗ビューを作成し、更に各店舗で使用できる通貨を設定することができます。通貨は複数設定することも可能です。GeoIP Redirectでは国と店舗・通貨を紐付ける設定が可能です。こうすることで最初から馴染みのある言語・通貨でページを表示できます。

別サイトへのリダイレクト

特定の国向けの店舗を作成中であったり、販売できない商材を扱っていたりする場合に、店舗以外のURLを指定してリダイレクトすることも可能です。

リダイレクト元ページの指定

リダイレクトの対象になるページを指定することができます。以下の指定が可能です。

全てのURL
サイト全体がリダイレクトの対象になります。
特定のURLのみ
別途設定する特定のURLのみを対象にします。
一部を除く全てのURL
例えば全舗共通で見せて良いページなどが存在する場合この設定を使用します。別途設定した特定のURLを除いたページが対象になります。
トップページのみ
トップページのみを対象にします。

リダイレクトの除外設定

検索エンジンのクローラーbotはリダイレクトしてしまうと特定の言語だけインデックスされてしまうことになります。そういったものはユーザーエージェントを指定することで対象にしないよう設定可能です。また、IPによる設定も可能です。店舗オーナーや製作者は全てのページを見られないと困りますのでそういった際に役立ちます。

国・地域による表示店舗の固定

リダイレクトを最初の1回だけにするか、常時にするか設定可能です。後者の場合は常にリダイレクトされますので、店舗・通貨を常に固定にできます。



以上でご紹介は終わりです。ご興味を持たれた方はこちらのページで詳細をご確認ください。

Magento2 エクステンション紹介 –支払い方法の制限 – Payment Restrictions

$
0
0

こんにちは、木村です。
今回は決済方法を制限するエクステンションをご紹介します。

Magentoで使用できる決済モジュールは標準で用意されているもの、エクステンションとして公開されているもの数多くあります。モジュールの作り次第ですが、使用可能な国や金額(代引きなど上限が決まっているもの)などは最初から制限できるよう作られていたりします。ただ、この制限だけでは足りない場合もあります。今回はそういった制限を追加するエクステンションをご紹介します。

Payment Restrictions for Magento 2 – Amasty

Payment Restrictions概要

Payment RestrictionsはMagento1,2それぞれにリリースされています。それではご紹介していきます。

可能な制限方法

商品属性による制限

商品が持つ属性で制限できます。例えば、重すぎたり値段が高過ぎると代引きは選べない、少額の商品であれば銀行振込を選べない、ダウンロード商品であればクレジットカード決済のみにするといった設定が可能です。

顧客属性による制限

顧客が持つ属性で制限できます。一番使われるのは住所だと思います。地域によって決済方法が使えないものがあるため、その際に役立ちます。

店舗による制限

Magentoにはマルチ店舗機能があります。特定の国向けの店舗であったり、店舗ごとに商材が違ったりして決済方法をそれぞれで変えたい場合に店舗ごとに制限ができます。

顧客グループによる制限

Magentoが持つ顧客グループで制限できます。例えばゲスト購入の場合に特定の決済方法を使わせたくない場合に使用できます。Magentoではゲスト購入の場合、Not Logged In 顧客グループに自動で割り当てられます。それを使用すれば制限可能です。他にはブラックリスト顧客グループを作成し決済を選択させない使い方が考えれられます。

曜日、時間による制限

曜日、時間を指定して制限できます。使うタイミングがあるのか微妙な気がしますが、休日に受けたくない決済方法があったり、決済代行会社側でメンテナンスがあったりする時などでしょうか。

商品顧客属性を使う際の条件設定

商品・顧客属性を使う場合は以下のような画面で各属性を選択し条件を作成することができます。図では小計が1000円、重量が20キロ、配送先の国がアメリカ、顧客グループが卸し(Wholesale)の場合に決済方法の支払いを許可します。

Payment Restrictions条件設定

Payment Restrictions条件設定



以上でご紹介は終わりです。ご興味を持たれた方はこちらのページで詳細をご確認ください。

Viewing all 265 articles
Browse latest View live