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EC-CUBE, Magento比較まとめ -ショップ機能編-

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谷口です。 これまでの比較内容からショップ機能の比較をまとめました。

ショップ機能比較-概要版

比較した各ECシステムのバージョンは以下の通りです。

  • Magento: 1.6.2
  • EC-CUBE: 2.11.3
  • Zen Cart: 1.3.0.2
比較項目MagentoEC-CUBEZen Cart
ショッピングカート機能
Magentoは持続ショッピングカートの機能があったり、カート内の商品の編集機能がありますので、Zen CartやEC-CUBEと比べるとかなり使いやすいです。数量変更はEC-CUBEは1つずつ増減させる方式なので、一気に変更したいときは不便です。
会員登録機能
Magentoは会員登録時に住所情報が不要なため、会員登録の障壁が低いのが良いです。ただ、国産の強みかEC-CUBEには郵便番号からの住所自動入力機能があるので、入力項目の多さを多少軽減しています。
注文機能
注Magentoは販売条件への合意を取ることができるため、ゲスト購入でも規約への同意を取ることができます。また、標準では1ページチェックアウトで、入力するごとにプログレスバーに入力内容が表示され、確認しながら注文手続きができる安心感があります。弱点はコメント入力ができない点です。決済方法がもっとも充実しているのはZen Cartですが、日本では使えない決済もあります。EC-CUBEの決済は標準ではクレジットカード決済ができませんが、各種モジュールがオーナーズストアにて無料で入手できます。
クチコミ×
Magentoは商品ページを友達に教える機能、レビューに加えて欲しい物リストの共有ということができます。最近ではTwitterやFacebookなどのサービスもあるので、友達に教えるやレビューにはそれほどの価値はなくなってきてますが、欲しい物リストの共有というECシステムならではの機能があるので高評価にしています。
商品一覧
Magentoは絞込み(レイヤードナビゲーション)の機能が非常に優秀で、必ず結果が表示される絞込みメニューが表示されます。また、表示形式の変更もできるのでユーザが自分にとって見やすいように変更ができます。カートに入れる操作については、数量を指定しつつまとめてカートに入れられるZen Cartが良く、Magentoがやや不親切ではあります。なお、EC-CUBEはオプション(項目選択肢)があってもカートに入れられますが、Magentoは必須のオプションがあると直接カートに入れられません。ただ、カートに入れる操作よりも商品の探しやすさが優っている方が商品一覧としては優れています。
商品詳細
商品詳細ページでできる操作・表示内容ともにMagentoが最も充実しています。EC-CUBEの強みは拡大画像が標準でThickboxになっていることと、レビューの内容も表示される点ですが、アップセルや商品のタグ付けなどEC-CUBEにはできないことがMagentoには多くあります。
商品検索
MagentoとZen Cartが甲乙つけがたい印象です。Magentoは検索対象や検索条件に指定する属性などを管理画面から設定できる点で優れていますが、複数ワード検索がOR検索固定なのでその点がZen Cartと比べて劣っています。Zen CartはAND検索もOR検索もできます。なお、キーワードの検索対象がEC-CUBEは極端に少ないという点、その他の条件指定ができない点でEC-CUBEは比較にならないです。
ログイン
ログイン画面以外からでもログインができるEC-CUBEが使いやすいです。ログインフォームの配置も管理画面から設定できます。また、メールアドレスを記憶させることも可能です。購入時のログインは1ページチェックアウト内でログインできるので、Magentoが良いです。
パスワード再発行
セキュリティ面から判断するとMagento以外は使わない方が良いかもしれないくらいです。Magentoはパスワード再設定する画面のURLが入力されたメールに送信され、そのメールのURLをクリックするとパスワード変更する形です。EC-CUBEはメールアドレスと氏名を入力し、秘密の質問に答えるとシステムで生成した新しいパスワードが表示されます。Zen Cartはメールアドレスを入力すると新しいパスワードが入力されたメールアドレスに送信されます。
問合せ
入力項目はZen Cartが一番少なくてシンプルです。問合せの機能としてはすべてフォームに入力された内容がメールで送られる形ですので、優劣はほとんどないです。氏名カナが入力できる分、日本ではEC-CUBEがやや優勢です。
注文履歴
注文履歴の一覧で配送先が見られない点でEC-CUBEは少しマイナスです。帳票表示や再注文などMagentoはBtoBでもBtoCでも使えるように設計されている感があります。対して、EC-CUBEは一覧に配送先が表示されず、代わりに支払い方法が表示されますので、自分で買うもののみが想定に入っている印象です。
モバイル対応×
MagentoはスマートフォンにEC-CUBEはスマートフォンとガラケーにそれぞれ標準対応しています。ただ、Magentoは設定が非常に難しいです。
商品比較××
Magentoのみにある機能です。商品の各属性を並べて比較できる機能です。
商品タグ付け××
Magentoのみにある機能です。商品にユーザが自由にタグを付けられる機能です。
返品××
Magentoのみにある機能です。注文のキャンセルができる機能です。
営業カレンダー表示××
EC-CUBEのみにある機能です。管理画面で設定した営業日のカレンダーを表示します。
新着ニュース表示××
EC-CUBEのみにある機能です。新着ニュースを表示します。
ポイント機能××
EC-CUBEのみにある機能です。ポイント還元の機能です。
退会××
EC-CUBEのみにある機能です。会員登録された状態を解除する機能です。
商品のお知らせ通知××
Zen Cartのみにある機能です。特定もしくはすべての商品についてのお知らせを受け取るように設定する機能です。
バナー××
Zen Cartのみにある機能です。クリック数などの統計が管理画面で見られるバナーを表示する機能です。
オンラインユーザ数表示××
Zen Cartのみにある機能です。現在アクセスしている人数を表示する機能です。

総評

機能面では圧倒的にMagentoが優秀ですが、EC-CUBEは国産の強みを活かして日本国内では人気のある機能や必要な機能が揃っています。とはいえ、検索機能や一覧機能が弱すぎたり、注文履歴の表示や注文機能を考えると、ECサイトでも商品数が比較的少ないBtoCサイト以外では、あまり使い勝手が良くないです。Magentoは商品数の多寡や様々な販売形態に対応できるような作りになっているので、商材やサイト性質をあまり気にすることなく導入出来ますし、ユーザの使いやすいサイトが構築出来ます。


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