谷口です。
今回は商品データや顧客データの一括登録・編集時に利用するインポート/エクスポートの機能について、Magento1と2で変わった点を紹介します。
インポート機能
- 商品価格データのインポート機能が追加されました。
- 顧客データのインポートを基本情報と住所情報別々にできるようになりました。
- 従来通りに基本情報と住所情報を1つのファイルでもインポート可能です。
- エラー行があった場合の動作を設定できるようになりました。(Magento 1では一定数のエラーが検知されたらデータチェックでエラーになり、インポートできないようになっています。また、一定数未満の場合は、エラー行をスキップしてインポートされます。)
- エラー行でインポートを中止する。
- 中止にするエラー回数の設定が可能です。
- エラー行をスキップしてインポートを続ける。
- エラー行でインポートを中止する。
- サンプルのCSVファイルをダウンロードできるようになりました。
- インポートの履歴が見られるようになりました。
- 実行日時、実行時間、実行ファイルを確認することができます。
Magento2のインポート画面
Magento1のインポート画面
Magento2で選択可能なインポートタイプ
Magento2のインポート履歴画面
エクスポート機能
- 商品価格データのエクスポート機能が追加されました。
- 顧客住所データのエクスポート機能が追加されました。
Magento2のエクスポート画面
Magento1のエクスポート画面
Magento2で選択可能なエクスポートタイプ
その他
データフロー-プロファイル、データフロー-拡張プロファイルによるインポート・エクスポートの設定機能が廃止されました。これらの機能がなくなったことにより、インポート/エクスポートの定義を柔軟にできなくなりました。また、これらの機能廃止に伴い、インポート/エクスポートのファイル形式がCSVに統一されました。(各一覧画面からのエクスポートではMagento 1同様にエクセル形式がサポートされています)
Magento1のインポート/エクスポートメニュー
Magento1のデータフロー – プロファイル画面
まとめ
インポート/エクスポートは機能が増えたのか減ったのか分かりにくいですが、使いやすくなったとは思います。データフローのプロファイル登録による細かいインポート/エクスポートの設定ができなくなりましたが、使い方が難しかったので無くなることでむしろスッキリした印象です。インポートの履歴で実行時間が残るようになったのは、地味ですが嬉しい内容です。件数が多いと商品登録で待ち時間が長くなりがちですので、時間が記録されると計画が立てやすくなります。